超がつくほど純和風な平屋「平尾山荘」の間取りをトレースしてみた
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福岡市中央区平尾にある史跡平尾山荘の間取りをトレースしてみました。果たしてどんな間取りなのでしょうか!?
「平尾山荘」とは
平尾山荘とは福岡市中央区平尾に残る藁葺き屋根の一軒家で、女流歌人・野村望東尼(のむらぼうとうに・1806〜1867)が晩年をご主人と過ごした山荘です。
時は幕末、望東尼は同じを志を持つ高杉晋作ら尊王(勤王)派の志士たちを平尾山荘にかくまい、上京を手伝うなど後方支援の役割を買って出ていたそうです。
この小さな家のどこに仲間をかくまっていたんだろうと思うほどコンパクトな造り。目の前を走る山荘通りからも一瞬しか見えないほどです。
小さいとはいえ縁側がちゃんと回っていて軒もしっかり出ているので、純和風な建物に目がないストックホーム・フクオカとしてはたまりません。木の茶色と障子の白のコントラストもいいですね。
平尾山荘の間取りは4DKと判明
さて間取りですが4DKでした!
和室が4つと板間(ダイニング)、土間(キッチン)の構成です。専有面積は約41㎡と現代で言う広めの1LDKの広さです。
DKにあたる玄関土間と板の間。各3帖大の広さがあります。
6帖の和室。簡易的な床の間が不思議な雰囲気。雨戸で影になっていますがちゃんと2面採光です。
和室を反対から見たところ。望東尼の肖像画が飾られています。
2帖の和室がふたつ続くところ。コーナー障子がオシャレです。
一番奥座の3帖和室。この部屋に高杉センセイをかくまっていたのでしょうか? 外に見えるのは井戸です。
玄関は側面に設置されていてとても質素な造りです。普通なら表から見える場所にドーンと構えるところなのですが。
平尾山荘で一番印象に残ったのがこの2帖の和室でした。最近、子ども部屋は狭ければ狭いほどいいと言われたりしてますが、こんな部屋だったらいいかもと思えます。なぜか居心地が良かったです。
リビングにあたる6帖和室とダイニングキッチンにあたる板間土間が同じ広さになっているのが、これからのLDKを先取りしているように見えます。
超がつくほどの純和風平屋「平尾山荘」。ぜひ一度ご見学ください。
4DK
福岡市中央区平尾5-2-28
開場時間9:00〜17:00
入場料:無料
復元山荘内見学可
管理棟の中に展示コーナー有り
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